2022年10月6日に開催された衆議院本会議の代表質問にて、日本共産党の志位 和夫議員と自由民主党の岸田 文雄 内閣総理大臣の国会答弁（国葬儀の是非、統一教会、物価高・コロナ対策、沖縄基地問題）を要約してお届けします。
議論サマリー
志位 和夫（日本共産党）
国民の約６割の反対を一顧だにせず、安倍元首相の国葬を強行したことに強く抗議する。総理は「一人一人に弔意は強制しない」と言ったが、中央官庁は職員に黙祷を指示し、ほとんどの都道府県が半旗や弔旗を掲げた。直接間接の敬意・弔意の強制では？
岸田 文雄（自由民主党）
志位 和夫（日本共産党）
政府・自民党と統一協会との癒着問題について。総理は、統一協会が反社会的団体であるという認識をお持ちか？自民党の多くの政治家が統一協会の広告塔として利用され、被害を拡大してきたという反省はあるのか？
岸田 文雄（自由民主党）
社会的に問題が指摘されている団体であると私も認識している。私の政権では、各閣僚それぞれが旧統一教会との過去の関係を調査・説明し、新たな接点が判明した場合には都度、追加的に報告・説明を実施。今後は関係を持たないことを徹底する方針としている
志位 和夫（日本共産党）
物価高騰が深刻だ。日銀は異次元の金融緩和政策の維持を決定したが、異常円安と物価高騰が更に進むことは分かりきっている。①中小企業の賃上げへの直接支援強化、②消費税を緊急に５％へ減税、医療費負担増の撤回を緊急提案する
岸田 文雄（自由民主党）
岸田政権では、看護・介護・保育現場の給料引上げや各種補助金など、賃上げを最重要政策として取り組んできた。さらに、継続的な賃上げに向けた指針を2023年６月までに取りまとめ、リスキリングなど人への投資支援強化を断行する
志位 和夫（日本共産党）
政府は今後、発熱外来の受診対象を高齢者・基礎疾患者・子供・妊婦に絞り、それ以外は自己検査・自宅療養を求めるという。これでは高熱に苦しむ患者が医療を受けられない事態が更に深刻化しかねない。医療アクセスの制限でなく、医療提供体制を強化拡充すべきでは？
岸田 文雄（自由民主党）
若い軽症者が安心して自宅療養を可能にするため、検査キットのネット販売を解禁。体調悪化時等に連絡・相談できる健康フォローアップセンターの全都道府県での整備、体制強化を行った。対象外の方々にも必要に応じて宿泊療養や配食等の支援ができるよう環境を整備した
志位 和夫（日本共産党）
沖縄県知事選挙で、玉城デニー知事が自公推薦候補に圧勝した。知事選でのオール沖縄候補の勝利は３回連続。知事選で示された民意は「辺野古新基地建設中止、普天間基地閉鎖・撤去」にある。「辺野古が唯一の解決策」などという破綻した理屈は撤回すべきでは？
岸田 文雄（自由民主党）
世界で最も危険と言われる普天間飛行場が固定化、置き去りにされることは絶対に避けるべき。これは地元の皆様との共通認識。辺野古移設が唯一の解決策との方針に基づき、着実に工事を進めることが危険性の除去につながる。引き続き、地元の皆様のご理解を得る努力をする
映像ソース
衆議院本会議の代表質問（2022年10月6日）登壇者の紹介
