2023/01/13

【発言録 要約】自民党(安倍 晋三)VS 民主党(野田 佳彦)2012/11/14 ~政権交代





2012年11月14日に開催された党首討論にて、自由民主党の安倍 晋三総裁と民主党の野田 佳彦 内閣総理大臣の議論を要約してお届けします。

当時の野田総理が『火花散る真剣勝負だった』と回顧するこの党首討論では、衆院解散を巡って台本なしの激しい議論が勃発。

16日の衆院解散と引き換えに、「赤字国債発行による特例公債法の週内成立」「1票の格差定数削減」を野田総理が要請し、安倍総裁がそれに応じることで2日後に迫る 16日の解散が決定しました。









議論サマリー
安倍 晋三(自由民主党)
野田総理は「近いうちに国民に信を問う」と確かに約束された。約束の期限は大幅に過ぎている。勇気を持って決断をしてほしい。改めて、総理の決意を問う
野田 佳彦(民主党)
(「近いうちに」という言葉は)定性的にギリギリの表現をした。1票の格差と定数削減、これを今国会中に実現することを約束してもらえれば、今日「近い将来」を具体的に提示させていただく
安倍 晋三(自由民主党)
私の質問に全く答えていない。定数の削減と選挙制度の改正は、民主主義の土俵。これが直ちに前に進まないから、まずは0増五減、定数是正、そして憲法違反の状況を解消する。(自民党案に)皆さんが賛成すれば明日にも成立する。決断してもらいたい
野田 佳彦(民主党)
定数削減はやらなければいけない。消費税を引き上げる前に、この国会で結論を出そう。我々が出している法案に賛同いただきたい。このご決断をいただくなら、私は今週末の16日に解散してもいい
安倍 晋三(自由民主党)
定数の削減、選挙制度の前に、憲法違反の状況を変えるための定数の是正が必要。それを全然進めてこなかったのは、解散をひたすら恐れた皆さんの方だ。私たちは私たちの選挙公約として、定数の削減と選挙制度の改正を行っていく
野田 佳彦(民主党)
定数削減をするのはこの国会がベスト。最悪の場合でも、必ず次の国会で定数削減をする。それは0増五減のレベルじゃない。お互いに数十単位と言ってきているわけだから、そこで成案を得るべき
安倍 晋三(自由民主党)
解散・総選挙を行い、国民の信を得た新しい政権が経済を立て直していく必要がある。議論をすりかえているのは野田総理だ。この混乱に終止符を打って、新しい政治を始めていこう
野田 佳彦(民主党)
この議論は与野党協議では相当やってきた。あとは、われわれ与党と野党第一党が決断、協力して早く結論を出そう。そうするならば、私は結論を出すため、16日に解散する。やりましょう!
安倍 晋三(自由民主党)
まるで民主党と自民党で全て決めて良いかのような総理の態度は傲慢だ。16日に選挙をする、それは約束か?それでよいか?どちらが政権を担うにふさわしいか、国民の皆さんに判断してもらおう。選挙戦で相まみえることを楽しみにしている
野田 佳彦(民主党)
技術論ばかりで覚悟のない自民党に、政権は戻さない。それを掲げて我々も頑張る
映像ソース
党首討論(2012年11月14日)
登壇者の紹介